[st-kaiwa1]資産運用しようと思ってFXを始めたんだけどなかなか勝てないんだよね・・・。なんでだろう?[/st-kaiwa1]
こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- FXはマイナスサムゲームだ!
- FXは「投機」である
- 「投機」ではお金は増えない
- お金を増やすためには「投資」が必要
FXで勝てない根本的な理由:期待リターンがマイナスだから
結論から言いますが、FXで勝てない根本的な理由はFXの期待リターンがマイナスだからです。詳しく説明していきます。
まずFXは参加者がお金を出し合って取り合うゲームです。1万円利益が出れば1万円損する人がいる、いわゆるゼロサムゲームです。
これだけだと期待リターンはゼロです。しかしFXの場合ここに手数料や実質的な手数料(スプレッドなど)がかかります。そのため取引すればするほど手数料分胴元に取られるマイナスサムゲームと化すのです。
FXのようなギャンブル性の高い投機は取引すればするほど期待リターンに近づくという性質を持っています。
FXの期待リターンはマイナスなので取引すればするほど損する構造になっているのです。
FXで勝っている人もいるのはなぜ??
FXは理論的には参加者みんながジリ貧になっていく構造です。しかしFXで勝っている人がいるのも事実です。
それではどのような人がFXに勝っているのでしょうか?大きく分けて2パターンあります。
- 短期的な勝者:運が良い人・一時的に有効な手法を持っていた人など
- 長期的な勝者:一部の天才・専業トレーダー(個人・法人)などの情報強者
それぞれ説明します。
FXの短期的な勝者
ただ単に運が良かった人たち
FXはマイナスサムゲームとはいえ、宝くじ同様運よく成功する人が出てきます。
またそのような人たちはメディアで取り上げられたりして注目されるようになります。そうして私たちのところにFXで儲けた人という情報が伝わるのです。
ここでいわゆる生存者バイアスが働きます。
生存者バイアス:生存した物や人を基準として物事を判断すること。生存しなかった事例を考慮しないので誤った判断になってしまう。
成功者だけが注目されるため、自分でもできると思い込んでしまうのです。
実際にはその影でお金を失った人が大勢います。このような人たちはメディアで注目されることはないので、私たちの元になかなか情報が届きません。
負けた人がいるからこそ勝った人がいる。しかしそれは再現性がないので他の人が見ても参考になりません。
一時的に有効な手法を持っていた人たち
FXの世界に限ったことではありませんが、お金儲けには色々な手法があります。ですがその手法がずっと有効とは限りません。
FXや株式トレードの世界でも同じことが言えます。FX市場や株式市場はあらゆる情報を瞬時に織り込みます。特にインターネットが発達してからは顕著です。
一時的に有効だった手段でもその手段が広まった時点で有効性が無くなります。なぜなら市場価格に織り込まれてしまうからです。
例えば伝統的なチャート分析の法則に「グランビルの法則」というものがあります。FXや株式トレードをしたことがある人なら誰もが一度は学ぶ法則です。
しかし考えてみて下さい。本当にグランビルの法則にしたがって勝ち続けられますか?もし多くの一般投資家がグランビルの法則に従って動いたとすれば資金力のある大手金融機関やヘッジファンドはどのように動くでしょうか?
大量の資金を使って逆に空売りを仕掛けてくるかもしれません。このようにFX市場や株式市場では様々な思惑・戦略が混じりあっています。
有効と言われた手法も一般に広まれば逆に利用されかねません。
FXのセミナーや情報商材を売っている業者などは古い手法を売っている場合があります。再現性のない古い手法を使ってもお金を失うだけなので注意しましょう!
FXの長期的な勝者
一部の天才たち
どの世界にも天才というのはいるものです。FXではないですが株式トレードで有名なBNF氏は短期間で200億円を超える資産を築いたと言われています。
天才的な相場感を持つ人たちに憧れる人もたくさんいると思いますが、片手間にトレードするような人では再現性はまずありません。
優秀な専業トレーダーや大手金融機関のトレーダー
専業トレーダーは毎日をFXのトレードに費やしています。もちろん勉強や分析を欠かさず常に情報収集をしていることでしょう。
大手金融機関のトレーダーは圧倒的な情報量・経験・テクノロジー・資本力を使って戦ってきます。特に最近のAIを使ったトレーディングシステムは非常に強いです。大手金融機関がトレーディング部門の人員を削減していることからもいかにテクノロジーがこの分野で強いかがわかります。
副業でFXをする人がこのような専業トレーダーや大手金融機関と戦うのは明らかに不利だとわかるはずです。
FXについて知っておいて欲しいこと
誰でも全員勝てる投資はない
冒頭で述べたように理論上FXはマイナスサムゲームです。それでも利益を出している強者がいます。
そのような強者がこれからも利益を取っていくとすれば、我々個人投資家はより小さいパイの中で取り合いをすることになります。
つまり事実上強者の取り分だけ期待リターンが更に下がると言うことです。副業レベルで取引しているトレーダーには非常に厳しい環境です。
FXは敗者がいて成り立つゲームだと言うことを覚えておきましょう。
FXは「投資」ではなく「投機」
FXは厳密には投資ではなく投機です。投資と投機の違いを簡単に説明します。
- 投資:お金を生み出す資産(株式・債券・不動産など)
- 投機:お金を生み出さない資産(金・仮想通貨・コモディティ・FXなど)
お金を生み出さないということはつまり期待リターンがゼロということです。
お金を増やして資産形成していくためには「投機」ではなく「投資」が必要です。
投機性の高い金融商品を避けて、お金を生み出す投資をするようにしましょう。
[st-card id=1148 ]
FXの完全自動売買ソフトでずっと生き残っているものはない
FXの自動売買ソフトは今までたくさんありましたが、結局ずっと成果をあげられるものはありませんでした。
先ほど解説したように一時期通用する手法でも広まってしまうと通用しなくなります。
また自動売買といっても実際には完全なる自動ではありません。というのも自動売買はあくまで売買を自動化するだけなので戦略が正しいことが前提です。
ある意味ビジネスにも通じますが、しっかりとした戦略を持っているからこそツールで利益を倍増できるのです。
間違った戦略をベースに自動売買をしても自動でお金を失うだけです。
レバレッジをかけすぎると元本以上にお金を失うこともある
レバレッジをかけていても通常は強制ロスカットが働き、損失を抑えてくれます。
しかし相場が荒れている時は注文が通らないこともあり、強制ロスカットがうまく働かない場合があります。そのような場合は結果的に元本以上のお金を失う可能性もあります。
レバレッジを抑えたり、余剰資金を蓄えておくなどしっかりとしたリスク管理が重要です。
そもそもなんのために投資をするのか?
そもそもなんのために投資をするのか、もう一度考えてみましょう。
- 余剰資金を使って副収入を得たい?
- 将来のために資産を増やしたい?
- 今あるお金を倍増させたい?
色々な目的があると思います。一つ言えることはFXで安定的にお金を増やすことは厳しいです。
お金を増やすためには以下の3ステップが必要です。
- 支出を減らす
- 収入を増やす
- 余剰資金を運用する
覚えておいて欲しいことは資産運用はリスクを取っても年利平均7%くらいということです。
100万円を運用しても1年間で7万円にしかなりません。それも安定して7%ということはありえず、山あり谷ありの結果7%に落ち着くということです。
つまり投資資金が少ないうちは投資で一発逆転のようなことはありえないのです。
なのでまずは支出を減らすこと、収入を増やすことに専念しましょう。
節約はまずは固定費から!
支出を減らすためにはまずは固定費の削減がオススメです。
- 携帯代→格安SIM
- 光熱費→電気・ガス会社乗り換え
- 保険料→無駄な保険の解約
- クレカ負債を返済する
- 固定費をクレカ決済でポイント還元
この辺りから始めると生活水準を落とさずに節約することができます。固定費についてはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてください。
[st-card id=124 ]
収入を増やすには転職・副業を検討する
収入を増やすには条件のいい会社に転職するか副業を始めるのがいいでしょう。
ベストなのは残業がない職場ですね。余った時間を副業にあてることができます。
副業は本業とは違って収入に上限がありません。なので副業が本業を超える可能性も秘めています。
転職する際は年収だけでなく、時間にも着目しましょう。仮に年収が少なくなっても、時間が増える場合は副業でカバー・またはそれ以上の成果を出せる場合もあります。
収入を増やすことで次のステップの資産運用につながります。特に資本が少ないうちは収入アップに注力しましょう!
[st-card id=238 ]
資産運用は株式インデックスファンドを中心にする
お金を増やすためには「投機」ではなく「投資」をする必要があります。
資産クラスの中でも特に利回りが高いのが株式投資です。更に低コストなインデックスファンドを使うことによって株式の知識が少ない人でも市場平均のリターンを出すことができます。
平均リターンは7%程度ですが長期的に運用すると人生が変わるほどのインパクトがあります。
しかし投資信託は粗悪な商品も多く存在するので注意が必要です。こちらの記事では良い・悪い投資信託の選び方を解説しています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
[st-card id=1075 ]
[st-kaiwa2]長期でインデックスファンドを運用したら億越えも夢じゃない![/st-kaiwa2]