昨今テレビやSNSでも話題に取り上げられるキャッシュレス化ですが、事業者の皆さんは導入されていますか?
今年(2019年)一月に楽天イーグルスが完全キャッシュレス化したことが話題になったのは記憶に新しいと思います。そこで今回は事業者向けにキャッシュレス導入のメリット・デメリットを解説していきます。
目次
そもそもキャッシュレスとは?
そもそもキャッシュレスと言ってもたくさんの種類があります。古いものではおサイフケータイなどもありましたね。キャッシュレスを簡単にグループ分けしてまとめてみました。
- カード系(クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード)
- 電子マネー(Suicaなどの交通系や楽天Edyなどの商業系。ぴっとタッチするタイプ)
- QRコード決済(楽天ペイ・Line Payなど)
- スマホの非接触型決済(Apple Pay, Google Payなど電子マネーのようにぴっとタッチするタイプ)
また、消費者の入金の観点から分類すると
- 前払い(プリペイドカード、Suicaなどの電子マネーなど)
- 同時払い(デビットカード、一部QRコード決済)
- 後払い(iD,QuickPayなどの電子マネー、クレジットカードなど)
の三タイプに分類できます。
ネットショップを運営する場合はその他Apple PayやAmazon Pay、Paypalなど、お客さんが直接クレジットカード情報を打ち込まなくても決済できるサービスもあります。
これでイメージはつきましたか?それでは次は実店舗でのキャッシュレス導入メリットを紹介します。
キャッシュレス導入のメリット
会計がスムーズになる
よくレジでお客さんがカバンから財布を探すのに時間がかかったり、小銭を数えるのに時間がかかったりしてレジが混んでしまうことはありませんか?キャッシュレス決済を導入すれば会計のスピードは断然上がります。特に飲食店のようにスペースや時間帯が限られている商売では効果抜群です。キャッシュレスを導入してお客さんの回転率をあげましょう!
入出金や在庫の管理が簡単&コスト削減!
最近はPOSレジも普及していて在庫管理はデジタル管理ができているお店も多いと思いますが、やはりPOSレジでもお金のやり取りは手入力です。手入力では必ずどこかでミスが生じます。キャッシュレスなら全てデジタルで処理されるのでミスをする心配もありません。記録も全て可視化されるので非常に便利です。毎日締めの計算をする手間も削減され、人件費の節約にもなります。
キャッシュレスを好むお客さんの取り込み
最近では若者を中心に現金をできるだけ持ち歩かないという人もいます。キャッシュレス決済の選択肢がなければそのようなお客さんを取り逃がしてしまうことになります。キャッシュレス化を導入して幅広いお客さんを呼び込みましょう!
お客さんの財布の紐が緩むかも?
キャッシュレス決済だと現金払いの時より多めに消費する人もいます。筆者はお金の相談を受けますが、クレジットカードだと多めに使ってしまいそうだという人が結構います。事業者はその心理を逆手に取るのもいいでしょう。
外国人観光客の取り込み
外国人観光客はキャッシュレスを好む傾向にあります。皆さんも海外旅行に行ったことがある方は分かるかと思いますが、わざわざ旅行先の通貨を準備するのは面倒ですよね?私も海外に行くときはクレジットカードを使うことが多いです。キャッシュレスを導入していなければ外国人観光客の多くを取り逃がすことになります。キャッシュレスを導入して外国人観光客のインバウンドにも対応できるようにしておきましょう。
防犯上良い
手元に現金がなければ強盗に入られることもありません。完全にキャッシュレスでないにしても、扱う現金が少ない方が防犯上良いでしょう。
現金保管や移送が不要
現金の保管や移送にはコストがかかる上に、防犯上のリスクも伴います。キャッシュレス導入によってこのようなコストやリスクを減らすことができます。
従業員の不正防止
従業員がレジから売り上げを着服するというケースはよく聞きます。キャッシュレスを導入することでこのような不正を防ぐことができます。
購買データの取得によるサービスの改善
キャッシュレス決済をすることでお客さんの購買データがたまっていきます。このデータを活用してサービスの改善に繋げることが可能です。すでにデータ化されているので分析するのも簡単ですね。
キャッシュレス導入のデメリット
ここまでキャッシュレス導入のメリットばかりご紹介してきましたが、当然デメリットもあります。いくつかキャッシュレス導入のデメリットを紹介します。
導入コストがかかる
キャッシュレス導入にはどうしてもコストがかかってしまいます。特に電子マネーなどの非接触型決済の端末の導入にはかなりコストがかかります。
その反面クレジットカードやQRコード決済は実はiPadなどでも対応できるので、小規模店舗でも気軽に導入可能です。
決済手数料がかかる
キャッシュレス決済には決済手数料がかかります。クレジットカードが数パーセントの手数料が取られることは周知の通りです。小規模のビジネスにとっては中々辛いところもあります。
最近のQRコード決済では導入してから一定期間手数料を無料にするキャンペーンを行なっている会社もあります。
入金されるまでに時間がかかる
キャッシュレス決済ではお客さんがお金を支払ってから経営者の元へ入金されるまでに時間がかかります。Line Payの場合は月末締め翌月末支払いなので、資金繰りが厳しくなる業者もいるかもしれません。
キャッシュレスを導入してみよう!
以上、キャッシュレス導入のメリット、デメリットを紹介してみました。
時代の流れからしてキャッシュレス化の流れは止まらないでしょう。出来るだけ早めに導入して顧客をゲットし、業務を効率化していきましょう。