こんな悩みを解決します。
- 良い投資信託の特徴
- 悪い投資信託の特徴
- 投資信託を選ぶ際のポイント
- オススメの投資信託
- 簡単な資産運用の方法
- 楽天証券がオススメです!
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目次
大前提としてインデックスファンドがオススメ

投資信託の選び方を勉強する前に、大前提として投資対象はインデックスファンドにしましょう。
インデックスファンドとは指数(インデックス)に連動するように運用する投資信託です。例えば日本で有名な株価指数は日経平均株価です。そのほか様々な指数があり、全世界株式の指数や債券の指数など様々な指数が存在します。
インデックスファンドとは逆に、運用者の判断で投資先を決めるファンドをアクティブファンドと言います。
アクティブファンドはプロが運用するので聞こえは良いですが、歴史的にはインデックスファンドの方が良い成績を残しています。
これはアクティブファンドに高い手数料がかかることが一因とされています。
インデックスファンドは手数料が非常に低く、堅実に運用していくことができるのでオススメです。
投資の基本は分散・積み立て・長期投資です。
資産運用方法は記事の最後で説明しますが、世界中に分散投資するインデックスファンドにコツコツ積み立てていくことで確実に資産形成ができます。
こんな投資信託はNG!

NG1:毎月分配型の投資信託
NGな理由1:分配金≠利子
毎月分配型の投資信託は分配金が利子のように感じる方もいるかもしれません。
しかし分配金の原資は必ずしも利益とは限らず、元本を切り崩している場合もあります。
特に分配金利回りが異常に高い投資信託は怪しいです。
元本を切り崩すというのはATMからお金を下ろすことと同じです。
分配金を利子のように錯覚させる売り方をしている販売員もいると聞きます。注意しましょう。
NGな理由2:税金によって複利効果が低減する
分配金を貰うと税金が発生します。(元本を切り崩した分にはかかりません。)
資産運用はなるべく税金を繰り延べした方が有利です。頻繁に分配金が出るとその分複利効果が減ってしまいます。
NG2:信託報酬が高い投資信託
信託報酬とは毎年かかる運用費用です。投資の成績に関わらずに毎年かかります。
信託報酬の目安はインデックスファンドでは0.5%以下です。
しかし投資信託の一覧を見ていると信託報酬が1%以上、2%以上なのも散見されます。
それだけの手数料がかかっても成績が飛び抜けてよければ問題ないのですが、冒頭でお話しした通り多くの投資信託はインデックスファンドに勝てません。
インデックスファンドは指数に連動して運用するだけですから、信託報酬が低ければ低いほどベターです。
NG3:買い付け手数料がかかる投資信託
楽天証券などのネット証券では優良な投資信託が無料で購入できます。
それにもかかわらず、銀行などでは買い付け手数料のかかる投資信託を進められることがよくあります。
投資信託は買い付け手数料が無料の物を選びましょう。
NG4:売却時に手数料がかかる投資信託
解約手数料がかかる投資信託は最近では少ないですが、少なからず存在します。
売却時に手数料がかからない投資信託を選びましょう。
こんな投資信託を選ぼう!

インデックスファンド
冒頭でもお話しした通り、インデックスファンドがオススメです。
インデックスファンドの中でも同じ指数へ連動している投資信託がいくつかあります。
その際には次のポイントに気をつけて選びましょう。
- 信託報酬はどちらが安いか
- 目標としている指数(ベンチマーク)と乖離はないか?
同じ指数を目標にしているので、信託報酬が安い方が良いですね。
またベンチマークと乖離するということは運用が上手くいっていないと言うことです。ベンチマークから乖離して逆に良い成績になったとしても、指数に連動すると言う目標を果たせていないので、将来への不安が残ります。
信託報酬とベンチマークの乖離に注目しましょう。
信託報酬は0.5%以下が目安
インデックスファンドの場合、信託報酬の目安は0.5%以下です。
当記事で後ほどオススメするインデックスファンドは0.1%台です。
成績が悪いのに1〜2%も手数料を取られるのは嫌ですよね?出来るだけ信託報酬の安いインデックスファンドを選びましょう。
買い付け・売却手数料が無料
先ほども解説した通り、買い付け・売却手数料はかからない投資信託が良いです。
投資にかかる手数料はできるだけ抑えましょう!
決算回数が年二回以下(分配金なしが好ましい)
先ほど解説した通り、分配金が出ると税金がかかります。税金がかかると複利効果が低減して、資産形成の妨げになります。
なるべく分配金が出ない投資信託を選びましょう。
三年以上の運用実績がある
これはマストではありませんが、なるべく運用実績がある投資信託が良いでしょう。
インデックスファンドの場合はそこまで影響はありませんが、それでも過去の実績がなければベンチマークから乖離したことあるかどうかも分かりません。
できれば運用実績がある投資信託を選びましょう。
販売会社が二社以上ある
販売会社が二者以上あるとうことはそれだけ資金が流入している投資信託だということです。
人気のファンドが良いとは限りませんが、参考にはなります。
運用額が大きい
運用額は100億円以上が望ましいです。運用額が10億円を切ると早期償還の可能性が高まります。
早期償還されても別の投資信託に投資すれば良いだけなのですが、現金化した時点で税金がかかってしまうので複利効果が薄れてしまいます。
出来るだけ運用額が大きい投資信託を選びましょう。
投資信託を選ぶ際のそのほかのポイント

コストの低いネット証券で購入しよう!
銀行や対面の証券会社で投資信託の相談をすると購入手数料や信託報酬が高い投資信託を勧められることがあります。
これは銀行や証券会社が手数料で儲ける仕組みだからです。残念ながら顧客本位で働いている銀行や証券会社は多くありません。
そもそも現在はネット証券で素晴らしい投資信託が無料で買えます。わざわざ手数料を払って投資信託を購入する必要はありません。
ネット証券で無料のインデックスファンドを買いましょう。
つみたてNISAやiDeCoの対象商品でフィルターする
つみたてNISAとは年間40万円の積み立てを限度として、投資から発生する利益を20年間非課税にする制度です。金融庁が定めた基準を満たす投資信託やETFのみ投資できます。
iDeCo(確定拠出年金)とは掛け金を自分で運用しながら積み立てて、60歳以降に受け取る仕組みです。拠出額が所得税・住民税から控除されます。受け取り時には一括で受け取るか年金として受け取るかを選べます。一括で受け取る場合は退職所得控除、年金として受け取る場合は公的年金等控除の対象になります。投資対象は金融庁が定めた基準を満たす投資信託や定期預金などです。
つみたてNISAやiDeCoの対象になっている投資信託は金融庁が厳選しているため、地雷を踏むことはないでしょう。
もちろん完璧では無いですが、かなり厳選されています。
このフィルターを通してインデックスファンドを選びましょう。
つみたてNISA対象商品は金融庁のホームページをご覧下さい。
iDeCoの対象商品は提供先の金融機関によって異なります。とりあえず楽天証券での対象商品を確認してみて下さい。
人気投資信託ランキングに惑わされるな!
証券会社のホームページを見ると人気の投資信託のランキングがあると思います。
人気の投資信託だからと言って必ずしも良い投資信託だとは限らないので注意が必要です。
例えばマネックス証券の2019年03月18日〜2019年03月22日の間の売れ筋ランキングでは楽天日本株4.3倍ブルが一位になっています。
この投資信託は日本株の指数の4.3倍の動きをするように運用されているファンドでリスクが高すぎて長期投資の対象にはなりません。
このようにランキング上位だからと言って長期投資に適した投資信託とは限らないので注意が必要です。
過去の運用成績だけで判断しない
過去の運用成績が良いからといって未来も運用成績が良いかは分かりません。
特にアクティブファンドの場合は注意が必要です。
例えば人気の投資信託だったひふみ投信は2018年以降不調が続いています。
ひふみ投信は元々日本の小型・中型の成長株が割安な時に投資をするというスタイルで驚異的なリターンを上げてきました。
しかし運用資金が急激に増えたことで、日本の小型・中型株だけでは運用しきれなくなり投資方針を変更しました。
このように過去と現在では常に状況が変わり、昔の成績は参考にならない場合があります。
もちろんインデックスファンドの乖離具合をはかるくらいなら良いでしょう。過去の成績だけで判断して投資信託を選ばないように注意して下さい。
過去の成績は分配金込みのチャートで見よう
証券口座などで投資信託のチャートを見ると分配金込み(再投資)のチャートと分配金を含まないチャートがあります。
分配金込みのチャートがその投資信託の成績を正しく示しています。過去の成績は分配金込みのチャートを見るようにしましょう。
良いアクティブファンドを見つけるのは難しい
冒頭でも解説した通り、多くのアクティブファンドは長期的にインデックスファンドに負けます。
とはいえ世の中には優秀なアクティブファンドが存在するのも事実です。
例えば先ほど紹介したひふみ投信2018年までは日経平均株価やTOPIX(日本株の指数)をはるかに超えるリターンを出していました。
しかしこのようなファンドを事前に見つけて不調になる前に見切りをつけるのは非常に困難です。
アクティブファンドを目利きする力があるなら個別株投資をした方が良いかもしれませんね。
オススメの投資信託はこれだ!

株式に投資する投資信託
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は全世界の株式に一括で投資できる投資信託です。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)という指数に連動するインデックスファンドです。
信託報酬は0.132%(税込)で業界最安値です。(2019年11月現在)
世界全体に投資することによって世界経済の成長の恩恵を受けることができます。
また世界各国の時価総額は常に変わっていきますが、その変化に合わせて自動的にリバランスしてくれるので楽チンです。
リスク面でも分散効果があります。例えば日本の株価はバブル崩壊後30年ほど低迷しました。
米国株式も2000年代のリターンはほとんどありませんでした。(長期の平均リターンでは世界株式より勝る)
このように世界全体に投資することで一国に投資するリスクを分散することができます。
株式の平均リターンはインフレ調整後で6~7%と言われています。ただ毎年6~7%のリターンが安定して期待できるわけではありません。山あり谷ありで30年くらいかけて平均に落ち着きます。
適切に債券や現金と混ぜて持つことでリスクを調整しましょう。
VT(バンガード・トータルワールド・ストックETF)
ETFとはExchange Traded Funds(上場投資信託)の略で、その名の通り株式市場に上場している投資信託です。株式のように一株単位でリアルタイムに購入する事ができます。
VTはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と同様、世界全体の株式市場に投資するETFです。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという指数との連動を目指しています。
VTとeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は厳密に言うと投資対象が少し違います
- VT:世界中の大型・中型・小型株に投資する
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):世界中の大型・中型株に投資する。小型株には投資しない
分散性ではVTの方が優秀です。しかしリターンにたいした差はないのであまり気にする必要はありません。
信託報酬は0.09%(2019年3月現在)と非常に安いです。
VTは米国株式市場に上場しているETFなので米国株の取引ができる証券口座で購入する必要があります。
また事前に円を米ドルに替えて取引する必要があるので初心者には少しハードルが高く感じるかもしれません。
デメリットはつみたてNISAで買う事ができない点と買い付け・売却手数料がかかる点です。ETFは個別株同様の手数料がかかります。一般NISAでは利用する事ができ、手数料のキャッシュバックを行なっている証券会社もあります。
つみたてNISAが始まる前に作られた少額投資非課税制度。5年間で年間最大120万円まで非課税で投資ができる。投資対象は上場株式、投資信託、ETF、REITなどつみたてNISAより自由度が高い。
ちなみに間接的にVTに投資する方法として楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT)に投資する方法があります。
この投資信託は投資家からお金を集めてVTに投資をする投資信託です。円建てで購入できることやつみたてNISAでも購入できるというメリットがあります。
その点信託報酬は0.222%(税込・ETFの信託報酬含む)とコストは少し高めです。また信託報酬以外にかかる「実質コスト」を合わせると年間約0.5%のコストがかかります。
0.5%は無視出来ないコストですね。また投資家からお金を集めてVTに直接投資すると言う投資法なのでVTと比べて若干乖離があります。
以上の点から楽天VTよりはVTやeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の方がオススメです。
債券に投資する投資信託
国内債券:eMAXIS Slim国内債券
資産運用していく中で安定した運用をするためには債券への投資が望まれます。
eMAXIS Slim国内債券は国内の債券に分散して投資する投資信託です。NOMURA-BPI総合という指数をベンチマークにしています。
信託報酬0.132%(税込)と非常に安いです。
ただこの投資信託自体は素晴らしいのですが、2019年11月現在金利が非常に低い状況になっているためおそらく債券ファンドに投資してもリターンは期待できません。その上で信託報酬が発生するのでリターンはマイナスになりかねません。
解決策として個人向け国債や金利の高いネット銀行の定期預金や普通預金で代用する方法が考えられます。
個人向け国債
個人向け国債は0.05%の最低金利が保証されていて、元本も保証されています。変動10という個人向け国債を買うと市場の金利上昇に合わせて利息も増えます。
また個人向け国債は一年経つと中途解約が可能になります。中途解約時には直近2回分の利子(一年分)を返金するペナルティがあるので注意が必要です。ただし元本は保証なので安心して下さい。
ネット銀行の定期預金・普通預金
ネット銀行の定期預金や普通預金では通常の銀行より高い金利をオファーしているところもあります。
例えばオリックス銀行の定期預金は0.2~0.3%の金利がつきます。
また普通預金でも楽天銀行などのネット銀行では0.1%の金利がつくところもあります。普通預金は若干金利で劣りますが、その分いつでも資金を動かせるメリットがあります。
それぞれのニーズに応じて定期預金・普通預金を活用してみましょう。

先進国債券:たわらノーロード先進国債券(ヘッジなし)
海外の債券に投資する事でより分散効果を期待する事ができます。
たわらノーロード先進国債券はアメリカやEU圏をはじめとした先進国の債券に一括に投資できる投資信託で信託報酬は0.187%(税込)です。
FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジなし)という指数に連動しています。
ヘッジの有り無しは好みがわかれるところです。ヘッジをつけた方がローリスク・ローリターンといえるでしょう。
ちなみに国内債券と海外債券の比率についてですが、我々の年金積立金を運用しているGPIFでは国内債券:海外債券=7:3で運用しています(2019年3月現在)。参考にしてみて下さい。
ちなみに新興国債券への投資は??
個人的には新興国債券には投資する必要はないと思っています。
理由は次の2つです。
- リスクが大きい割にリターンは小さい
- ベンチマークとの乖離がある
新興国債券は政情が安定していない国にも投資をするのでリスクが大きいです。
その割に先進国債券と比べてリターンが大きかったかというと実はむしろ低かったという歴史もあります。
また新興国特有の条件で我々外国人投資家にとっては不利になる場合があり、ベンチマークから乖離していまいます。
- 現地で課税される場合がある
- 現地口座の管理手数料が高い
- 現地当局が外国人投資家が投資できる銘柄を制限する場合があるため、ベンチマーク通りの投資ができない
以上の理由で新興国債券への投資はオススメしません。
超簡単!資産運用方法4ステップ!

ここまで投資信託の選び方やオススメの投資信託を紹介しました。次に実際にどのように運用していけばいいのかを解説します。
ステップ1:まずは資産の比率を決めよう!(アセットアロケーション)
まずは資産の比率を決めます。
投資対象は基本的に株式と債券でOKです。
好みによって金やコモディティ、REITなどを入れる方もいるかもしれません。
とりあえずシンプルに株式と債券だけで大丈夫です。
資産の比率に最適解はありませんが、伝統的な資産比率の決め方は年齢によって比率を決める方法です。
株式の比率が100-年齢になるようにする方法があります。
例えば現在30歳であれば株式70%、債券30%という資産比率です。
ただしこれは過去の歴史に基づいた手法で、現在は平均寿命が伸びていることからもっと株式比率を増やすべきという意見もあります。
そのため株式比率が120~110-年齢が好ましいという考え方もあります。ご自身のリスク許容度にあわせて資産比率を決めましょう。
ちなみにロボアドバイザー投資で有名なウェルスナビを使うと無料でポートフォリオの診断ができます。いくつかの質問に答えてその結果に基づいてリスク許容度を判定し、ポートフォリオを提示してくれます。
登録しなくても診断できるのでぜひご自身の資産比率を決める時の参考にしてみて下さい。
ステップ2:資産比率を決めたら積み立てよう!
資産比率を決めたら粛々と積み立てをしていきましょう。
投資の基本は分散・積み立て・長期投資です。短期で売買することなく長期的に積み立てていきましょう。
ステップ3:年に1・2回リバランスしよう!
リバランスとは一度決めた資産の比率がずれてきたら元の比率になおすこと。
リバランスは資産運用で非常に重要です。リバランスをすることで以下の効果を得られます。
- ポートフォリオのリスク許容度を一定に保てる
- 利益を確定し、逆に安くなっている資産を買うことでリターンを積み上げる事ができる
リバランスは頻繁にする必要はありません。
多くても年に2回までにしておきましょう。
ステップ4:5〜10年に一度資産比率を見直そう!
年を取るにつれてリスク許容度は低くなります。
先ほど紹介した資産比率の決め方を参考にして年齢にあわせて資産比率を調整しましょう。
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